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Welcom to Essay by Dan !

2005年を素晴らしく、かつ

有意義にしたいと祈念いたします。

Hubble撮影のフォトン・ベルト実写画像です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   日記風エッセイ(8)
 

 

 

 

 

1月5日(水曜日)

 

 

 

続々「フォトン・ベルト」

 

 

 

 

 

フォトン即ち光子は、光そのものを究極まで追求した最小・微小単位の粒子のことである。逆に言えば、光子の無限の集まりが光となる。まるで、アルミの一円玉の無数の集まりが、1000億円、100兆円というような見たこともない量の無限の集まりとなって、光り輝くお金の粒子の河が流れ落ちるかの様に・・・。それは、キラキラとして素晴らしく、そして人々を幸福感で、光と同じように満たす。

 

 

 

 

K町のA氏は、年の頃が私とほぼ同年輩である。しかるに、A氏には、もう既に、男の子2人と女の子1人という、3人の孫がいる。家内と一緒になってから知った人であるが、重みがあり、ゆったりとした口調で喋る、温厚な人柄で、しかも大金持ちときている。そんじょそこらの大金持ちとは、桁が違う。なだらかな高台の上に建っている、古いが格式のある本家の庭の先には、燻し銀の瓦屋根葺きで総欅造りの門がある。門の前の燦々と陽の差す、春先の穏やかな風の当たる場所に私を導いて、門から南側に広がる黄緑色の田圃や道路と町並みを、左から右へと指を添て、ずうーっと見渡して言う。

 

 

 

 

「ここから、向こうの方に、菜の花畑が黄色に霞んで見える処のなあ、左手の東の方角に見えるあそこの山からなあー、右手の向こうに見える西山までの間にある、田と地面はぜーんぶ、ワシのや。両方の山もな、全部や。しかし、今はワシのやが、ワシが死んだら次は、ほれ、さっきのなあー、うちの上の方の孫のもんになるのや・・・・・・。あと15年か20年もしてみい、ワシが死んでからのことやがなー、どうや」

私は言葉に詰まったものだが、これだけは聞いてみた。

「ええーっ、すっごいですねえー・・・・・・・見えるところが全部かー。ご長男さんでなく、お孫さんが、ですかあー・・・。それにしても、相続税はー、大変な額なのでしょうねえ・・・・」

 

 

 

 

普通なら、子どもに相続したり、相続税を払ったりしているうちに、争いが起きたり、また払い切れないからと売り払ったりして、財産が段々と細ってきて、そのうちに三代もすれば全部が無くなったりするものだが、A家は違った。不動産は代々惣領が全部を受け継いで、しかも微動だにせずに今日まで脈々と持ち堪えているのだという。が、何の故なのか。

 

 

 

 

A氏の名前は喜一郎と言うが、この喜一郎氏の惣領の子供、即ち、6歳になる跡取り孫の男子の名前も同じ喜一郎だという。この孫の喜一郎君が長じて結婚すれば子どもができるが、その子の子、即ち孫の孫の名前も同じ名前の喜一郎にすることが家則で決められている。つまり、相続人の名前が、三代目毎に常に同じ喜一郎になるようにしてあるのだ。親は、孫が成人する頃に、大体に於いて亡くなる。だから、孫の喜一郎君が成人してから、権利を持っている爺が死んでも、権利書を書き換えなくてもよいと言う訳だ。ご存じのように、権利書は住所・氏名の標記と印鑑証明だけで、権利書に記載してある不動産の所有者が確定される。印鑑は、その現物を爺から受け継ぐ。だから相続税を払う必要がないという訳だ。親子で同じ名前にすることは、認められないから、子どもではなく孫の名前にするところが、先祖の智恵なのだという。

 

 

 

 

こうして、A氏の家系では、現在に於いても、また将来も尚、脈々として、光の帯・・・フォトン・ベルトが、続いていくのである。   了

 

 

 

 

 

クョスコニョ    [1] 
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Dengaku's Another World is Copyrighted (C) 2003 June. Dengakudan's software is all rights only reserved. The spase photos are presented by Hubble Space Telescope.