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Welcom to Essay by Dan !

2005年を素晴らしく、かつ

有意義にしたいと祈念いたします。

Hubble撮影のフォトン・ベルト実写画像です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   日記風エッセイ(7)
 

 

 

 

1月3日(水曜日)

 

 

 

続 「フォトン・ベルト」

 

 

 

 

さわ、さりながら、我々人類は、地面から離れては生活が出来ない。いや、生きていくことは不可能である。なぜかなら、地面から生活の糧を、そう、食料と金銭を得ているからである。一次産業の農業、漁業然り、二次産業の製造業も、そして第三次産業も然りである。地球の表皮であるこの地面から離れては、我々人類は、生活が成り立たない。人間以外の、地球上の生命体も、多かれ少なかれ皆同じである。だから我々は、宇宙ではなく地面の行く先をこそ、見据えることが最も大事なことなのだ。

 

 

 

 

市民60,000人強という小さな市であるO市の西側には、一級河川のH川が流れている。ところが、過去に氾濫を繰り返した為に、今でも川は蛇行をしたままだ。S字状そしてU字形にと、入り組んで複雑に蛇行している。だから、六月の梅雨時期は大変になる。毎年同じように川は増水して、その時期には消防団が橋の周りと蛇行地区に陣取って、警戒に当たる。橋のスグ下まで増水してきたから近くの中学校に避難せよ、との警報が出ることもまま多かったと聞く。

 

 

 

 

問題のこの川を、真っ直ぐにして災害を未然に防ごうと、県が国土交通省に働きかけて承認され、ごく最近に河川の改修を始めたというのだ。河川の改修には、その周囲の地面が必要になる。買い上げた地面に土を盛って、真っ直ぐな新たな堤防を人工的に造成するのだという。民間の不動産屋がこの河川の地域の地面を査定すると、といっても圃場がほとんどであるが、一反当たり100万円前後が相場だったという。ところが、国は一反当たり1000万円強で買い上げたというのだ。民間査定の十倍強の価格で、しかも所得税はナシである。この地区で、先祖から受け継いで10反、20反と土地を持って、細々と農業に従事していた者の地面が、思わぬことに大金に化けたのである。しかも思いもつかぬ高額で、加えて無税で。また、川の側にあった十数件の家屋は、代替地を宛われ家屋も無償で建てて貰った上で、引っ越しをしたのだという。60坪の地面に建っていたボロ屋が、敷地200坪の引っ越し御殿に大変身したのである。

 

 

 

 

だから、この地域には、自分達夫婦の為に二億円を残しておいてから、息子にも1億円を遣ったというような、もの凄い買い上げ成金や引っ越し御殿話がボコボコだという。これこそ、我々には夢のある、最も関心の高い地面話ではないか。フォトン・ベルトならぬドリーム・ベルトに他ならない。矢張り人類は、地面からは離れられないのかもしれない。筆者の住むスグ横の地区で、今現実に起こっている実話である。

 

 

 

 

クョスコニョ    [1] 
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Dengaku's Another World is Copyrighted (C) 2003 June. Dengakudan's software is all rights only reserved. The spase photos are presented by Hubble Space Telescope.