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2005年1月2日(日曜日)
「フォトン・ベルト」
地球という星の薄皮、即ち地面に張り付いて生活を営んでいる我々生命体は、その生態故に地球外のことや宇宙物理のことには、まるで疎い。丁度、地面にへばりついて忙しく走り回っている蟻が、海のこととか、月のことすら知らずに生きているのに似ている。
近年、太陽活動に大きな異変がみられ、太陽黒点も増加傾向にあり、極めて憂慮すべき事態にあることを知る人は少ない。1999年イギリスのラザフォード・アップルトン研究所のグループは、“太陽の磁場に異変がみられる”と報告した。研究グループの発表では、太陽の磁場が過去100年間でなんと2倍以上強くなっていると言う。太陽黒点の増加は、地球のバンアレン帯に致命傷を与える。 さらに過去100年間で0.5度気温が上昇した地球温暖化の原因も、この太陽磁場の変化にあると発表されている。
一方、フォトン・ベルト(光子帯)と呼ばれる新しい概念が、今話題を集めている。フォトンとは、反電子(陽電子)と電子との衝突の結果生ずる。二つの粒子は、この一瞬の衝突によって互いに破壊し合い、この衝突の結果、フォトン(光子)呼ばれるエネルギーに完全に変換される。光子は電磁波の一種として包含されるから、光子の集まりは電磁気的な力を媒介して、電磁場と呼ばれる力の場をも構成する。このフォトンが帯状に沢山集まっているベルトの存在があり、1991年、アメリカの天文学者ロバート・スタンレー博士から発表された。博士は、人工衛星の観測データから、プレアデス星団付近にフォトン・ベルトの存在を科学的に突き止めたという。
そして、公転している我々太陽系は、太陽系と直交して同じく公転しているフォトン・ベルトと遭遇する。地球年の2012年12月23日から、太陽系の一員である我々地球が、このフオトン・ベルトに潜り込んでいくと言うのである。前述のように、フォトン・ベルトは光エネルギーに満ちており強い電磁場を構成しているから、我々地球上の生命はこの強い電磁場に晒される。加えて、地球がそこを通過し終わるのに、何と2000年はかかるという。
分かっていることは、強い電磁場に晒されることで地球のバンアレン帯は徐々に崩壊をはじめ、我々地球上の生命は直接に宇宙線を浴びることになる。宇宙線は生命体に傷を与え、ついには生命を死に至らしめるという。さらに、フォトンは極めて高次の電磁波エネルギーであるから、そのエネルギーは全ての生命体を原子レベルから変成させて、遺伝子レベルの変容を行い、進化を促進させて新種の生命体をも出現させるという。そして、新しい未知の感覚器官を持った、知能と霊的レベルのより高い新種の人類が発生するとも言われている。このように、その領域に入ることで、我々生命体に、全く未知の変化が起こるというのである。この2012年12月23日から、我々人類は、博士達の言うとおり、宇宙開闢以来の壮大なドラマと、旧人類としての歴史の終焉と新種の人類の出現というとんでもない事態に、本当に遭遇するのかも知れない。 SFカブレの戯れ言と思われるかも知れないが、正月休みのこの時に、たまには視野の先を宇宙に向けてみるのも良いではないか。◆