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12月20日(日曜日)
「人を特徴づけるもの」
人は動く生命体、つまり動物である。他の生命体と同じように個体差がある。高さ、太さ、重さ、速さ、色違いetc、等だ。人も同じである。女性の場合、背丈、バストの大きさ、体重、走る速さ、皮膚や目や髪の色等として。更に、人の個体差を特徴づける尺度として、最近では性格を云々する。特に、血液型による性格を。
ところが、これは誠に甚だしく間違いであることを知る人は少ない。
まるで根拠のない性格分類法なのである。性格を分類・類型する根拠として、主に科学的に正しいと実証されている方法が、TI型性格分類がある。これは、アメリカの心理学者が試験と個人面接、そして長年の統計学により導き出した方法だ。軍隊の用途として。
これは、内向(E)と外向(I)、知覚(S)と直感(N)、思考(T)と感覚(F)、判断(J)と感情(P)の四つの対の組み合わせによって、16通りに分類される。これは、その専用のTI型性格テストを受験して始めて判明する。因みに筆者は、典型的な INTJ型(内向、直感、判断、思考)である。所謂、ギスギスした付き合いにくい人の型だ。
だから、何事も下調べをして、キチキチと行わないと僕は気が済まない。ほんとうに難儀なことだ。では、この類型はどこから来るのか。これは、幼児期の母親との言語及び生活態度の教育を通して脳に埋め込まれるものであると、筆者は想像している。だから、母親の役割は大きい。よって、性格は生まれ付きのもでは決してない。また、内向から外向に移行するように、訓練によって変化もする。
更に、人を特徴づけるものに、能力(言語能力と非言語能力)的側面、情緒・行動・意欲的側面がある。所謂、頭の良さとバランス感覚・行動力・やる気があるかないかだ。いろいろある、まだ他の方法も色々ある。一筋縄ではいかないのだ、人を計るのは。
だから、血液型で一喜一憂することは、もうやめようよ。◆