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Welcom to Essay by Dan !

2005年を素晴らしく、かつ

有意義にしたいと祈念いたします。

Hubble撮影のフォトン・ベルト実写画像です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   日記風エッセイ(27)
 


9月18日(日曜日)

「色 欲」(Sexual Desire)


L’homme n’a ni ange ni bete! (フランス語)
(ローム ナ ニ アンジュ ニ ベート)


フランシスベーコンの有名な格言である。
直訳「人は天使でもないが、動物でもない」、
意訳「人は時には天使となり、時には動物になるものである」


フランス語は殆ど忘れてしまったが、これだけは何故か覚えている。第一外国語は英語で必須、第二外国語はドイツ語、フランス語から選択となっていたが、何かの役に立つだろうと思って、強欲にもドイツ語もフランス語も選択した。


さて、身近に起こっていることを敢えて紹介したい。これは私の友人のM男から聞いた話である。というよりも、彼の奥さんS子さんの体験談である。そして、過去形ではなく現在進行形だ。


ここの主人公の田村奥様は、S子さんと同じ団地の同じ街区の5軒先の住人。彼女は、田村ご主人も奥様も共に良く存じ上げているとのこと。S子さんは、特に奥様とは親しい。子どもは男子が2人居られ、長男は独身だが、次男は既に結婚されて2年前に女の子の孫ができたという。年齢は、まだ大台には入らないが、実質は、所謂「おばあちゃん」だ。


2週間ほど前に、田村氏の玄関先で、田村氏ご夫妻と次男の嫁一家と一緒に居られて、奥様が孫を抱き上げて頬ずりしている姿をM男は見た。その時、奥様の顔はキラキラと輝き、喜悦で満たされ、肌もすべすべで、高価そうな服装がハデな若作りだったこともあり、何故かドキッとする程の色っぽさを奥様に感じて、首筋辺りが痛痒くなったこと彼は思ったそうだ。反面ご主人は、何故か顔色が悪かったという。


話は異なるが、S子さんの血糖値が急激に増加して、危険値を大幅に超えた。即刻入院せよということになり、この9月5日から入院されてインスリンの投与を受けることになったというのだ。インスリンの投与量が増えると、逆に血糖値が下がりすぎて、意識が混濁したりして危険になる。つまり、食事内容と相関しながら、どれだけの量のインスリンを注入していくのが最良かというデータを取りながら、注入投与量を決めていく訳である。その為に2週間もの間、検査入院をしていたのであるが、自分で行うインスリン注射の方法と量をマスターして、昨日の17日に退院されてM男の元に無事戻られたそうだ。


病院は、新築の大病院でケアセンターやもう一つの病院も持ち、地域の医療機関として根付いており、M男の母方の親戚筋の者が院長として経営に当たっておられた。そんなこととは関係なく、S子さんは敢えて四人部屋に投宿していたというのだ。その隣のベッドの病人の名前を、仮に木村さんとしておこう。80歳を越えられた木村さんには、3人の男子がいたが、若くして夫を亡くしたので、大変な苦労をして子どもを育て上げられたという。同宿者同士のこともあり、次のような彼女の身の上話が毎日続いた。


「今ではね、次男が作った鋲螺(びょうら、ネジのこと)製造工場が順調でお金には何不自由なく暮らしているのよ。だけど、若い頃の無理が祟っちゃって20年前に糖尿に罹ったの。それで、投薬だけで治療していたんだけれどもね、薬の副作用ですっかり腎臓を傷めしまったのよ。だから、とうとう血液の人工透析をせざるを得なくなってね、ここに入院しているという訳なの。透析はね、やってみた人じゃないと分からないけれど、もう死んでしまいたいと思うほど痛いし、苦しいのよ。ホントよ、どんなに辛いか、分からないと思うけれど。もう逃げ出したいと思っているの」


彼女の話はまだ延々と続くのだが、この話から思わぬ事実が判明していくことになる。


「ところがね、その会社を作った次男が3年前に急死したの。辛かったわ。だけど、嘆いている場合ではないから、一番気の強い三男に、思い切って後を継がせたの。仕事の性が合ったのね、次男の時よりも寧ろ会社を隆盛にして、売り上げ規模も、倍増させて呉れたのよ」


長男は気が弱いから、経営には向いていなくて、その三男が社長の会社で、一平卒として働いているのだという。現在、三男は51歳で、長男は58歳。三男は一月に一回しか見舞いに来ないが、長男は殆ど毎日見舞いに来て、「おかあちゃん、死んだらあかんでー、長生きしてえやー」ばかりを繰り返して、一時間も母親に甘えているとのことだ。


一方の三男は月に一度しか来ないくせに、必ず田村という年増の愛人を連れてくるのだという。田村という愛人は、長年に渡り会社の事務員をしている56歳のパート主婦ながら、なかなかの器量良しで、あそこの相性も良いので、三男は自分の若い妻を放ったらかしにして、この人妻の年増と肉欲三昧なのだというのだ。そして、長男にも三男にも子どもがいない、無論先に死んだ次男は未婚だったら、いない。それぞれが別々の家で、お金まみれの豪勢な生活をしているが、子どもが、つまり跡取りがいないというのだ。


「三男の嫁が電話してきて言うのよ、『おかあさん、いい加減にしなさいと秀夫さんに言ってやって下さい。私達に子どもが出来ないのも、あの女がいるからなのよ。だって、全然してくれないもの。ほんとに、あの年増は憎いわ』とね。先月もゴルフ大会に、その田村を連れて2人で泊まりがけのゴルフ大会に出かけたと言って、嫁が泣いて電話してきたわ。私も叱るのだけれども、言うことを聞かないのよ。余程、あの年増の田村が良いらしいのよ。田村という女は、K市H町の4街区に住んでいて、結婚した次男に二歳の女の子がいるという、もうお婆ちゃんなのよ。秀夫もそんな女に引っかかって、ホントに困っているの」


そのパート主婦の名前と住んでいる住所を聞いて、S子さんは、彼女が5軒先の田村さんに間違いないと気付く。そして、S子さんが退院する3日前の11時過ぎに、その愛人の田村が、ド派手な服装で、しなだれかかるようにして三男の秀夫の腕を組んで、なんと一緒に病室まで来た。無論、S子さんは田村氏の奥様をよく知っているから、2人とも「ああ、おおう」「ええっ、まあ」と、声にならない奇声を発して吃驚したという。その話の色狂い女は、間違いなく知っている田村さんその人だったというのだ。昼前に来たのは見舞いが目的でなく、2人で一緒に豪華な昼食を摂いたいかららしい。そっと、木村さんが後で教えて呉れたそうな。


人の一生は、10歳代は食欲に支配され、20代は性欲、30代は支配欲、40代は金銭欲・物欲、50代は名誉欲、そして60代は全部の欲が出てくるというが、この2人はさしずめ全部の欲が少し早めに出てきたということであろうか。それとも、本人はAnge・天使のつもりでも、端から見るとbete・動物のように見え、色欲の虜になっていると見えるだけなのであろうか。はたまた、「力のある男は、五人までは妻をめとるべし」とした、イスラムの教えを具現しているのであろうか。余談だが、イスラムの世界では、むしろ本妻も主人が多くの妻をめとることを歓迎するという。なぜかなら、陰で浮気をするよりも精神衛生的にも、実際の衛生面でもこの方が安心だし体も楽なのだ。さしずめ、極めてイスラム的な生き方をしているということなのか。しかし、イスラムでも人妻に手を付けると打ち首になるのだ。矢張り、背徳なのだろうか。単なるSexual Desire、「色欲」の虜になっているだけなのだろうか。はたまた、趣味と実益なのか?


これが、この2人の人生の生き方なのであろう。この先、この2人がどうなるかは、この話を聞いた私の知ったことではないが、その田村氏の旦那の立場を慮ると、大変に辛いものがある、と思うのは私だけであろうか。







 
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クョスコニョ    [1] 
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