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Welcom to Essay by Dan !
2005年を素晴らしく、かつ
有意義にしたいと祈念いたします。
Hubble撮影のフォトン・ベルト実写画像です。
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●6月15日(水曜日)
「掲示板の虚実」
インターネットを通じて入ってくる情報は、今では殆どが事実と受け止めて良いと思われているが、果たして本当だろうか。直感だが、架空のが、即ち虚が半分ほど入っているように思えてならない。
コミュニケーションの手段として遣り取りされている、掲示板も然りだ。寧ろ、掲示板の情報にこそ、虚が多く入り交じっていると思われる。何故なら人間は、他人に対してより多くの嘘を付く動物なのだから。それでは、ここで分析してみよう。諸君も、失礼だが、この中のどれかには、必ず当て嵌まると思う。
(1)自分を良く見せようと思い、誇張したり、ありもしないことを書く。そして読んだ人も、それを分かった上で話を合わせて、返信している。
(2)実体を知られては困るのでと、事実を隠す。しかし、実際は大したことのない場合が多い。
(3)実際の会話でも頻繁にあるが、自分の感情は別の処にあるのにも拘わらず、相手の好感度を高めるために相手を持ち上げることは、寧ろ常態化している。とすると、こんなことは時間の無駄で、全く意味のないことをしているのではないか、と不思議に思われるが、それでも止められない。
(4)中には、ある意図を持って、詐欺を働いたり、相手を騙したり、中傷したりする奴も居る。これは、もう犯罪である。
(5)しかし、そうは言っても、正直にありのままに書いている人もいることは確かだ。が、それにしても名前が偽名だったりする。
(6)送られてきた写真とか、音楽とかは事実に違いないと思っていても、他人の写真のコピーだったり、他人のをダウンロードした音楽の場合もあるから、これも一概には信用できない。
(7)わざと返信をしなかったり、二日三日と返事を遅らせ、相手を焦らせる。そうすることで、関心をつなぎ止める為の小細工を弄する者もいる。これは、マナーの問題だけではない、人間性というか信用の問題だ。
(8)「それは違うよ、止めた方がよいよ、こうした方がよいと思うよ、こういうことを書くのは止めなさい」等と、交信相手に本当のことを伝えると、大概は、削除されたり、交信が切断されたりする。では、何のためのコミュニケーションなのか。
(9) しかし、そうは言っても、殆ど毎日のように、しかも長年に渡って交信していると、交信相手に情が移る。また、交信することに中毒になったり、依存症というかクセになったりもしてくる。書かれている内容ではなく、自分の世界とか、自分の生活リズムの方が大事なのだろう。
(10)掲示板が信用できないといっても、中にはここを通じて恋愛したり、更に進んで結婚したりする人もいることは間違いない。誠に信じられない暴挙としか言いようがないと思うのだが、どうだろうか。
等と、ここは、誠に不思議な、虚実が大変に交錯した、まさしくAnother Worldである。
了 ◆
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