●12月15日(水曜日)
「掲示板」
あの人に、掲示板を閉じられたのが、何故かキリのよい12月1日。だから、音信が途絶えて、今日で丁度2週間となる。毎朝起きると、先ずあの人のホームページを開いて、それから掲示板を調べるのが、僕の日課になっていた。いや、楽しみを通り越えて、生き甲斐になっていた。ところが、どうだ。その日には、あの人のbbsが、その日に限って突然に消えていた。前触れもなく、連絡もなく、説明もない突然の行為。表紙に出ていた僕のバナーも、その他のWeb友のバナーも、そして賑やかに表紙を飾っていた、アクセスアップのバナーも全部消えてしまっている。まるで、のっぺらぼう。瀬戸物に印刷されたかのような無機質なものを、そこに感じた。あの人と交信を始めて、かれこれ1年半となる。最初は、あの人の方からアプローチをしてきた。殆ど毎日、ひどいときには1日に10通以上も、お互いの掲示板で書き込みの遣り取りをしたものだ。まるで恋人同士かのように、わくわくしたことも間違はいない。だから、怒りの感情が日を追うにつれて増殖してくる。持って行き場がないからだ。何故だ、と。
掲示板で知り合った周りの人も、あの人と僕との関係をWeb上で認めていた。だから、直接あの人に言いにくいことは、僕に頼んでいたものだ。
何故こうなったのか、僕には思い当たる節がある。このことについては、後日明らかにしたいのだが、ここでは触れないでおく。人間は、言葉を通してお互いの感情の遣り取りをする訳だが、Webというのは、これがまるで伝わらない世界なのではないのか。電話では、音声の抑揚でその人の表情を想像しながら話を聴く。直接出会って話すよりも、寧ろよく伝わる場合の方が多い。しかし、ネットの世界はなかなかに難しい、大変な世界だ。身を以て体験して、はじめて知り得た。・・・・・・と、こう頭で理解して割り切ろうとはしているが、感情は別だ。だから、毎日が重く、息が詰まる。◆